高次脳機能障害の症状として、昔のことが思い出せない、逆向健忘 - 福岡の交通事故弁護士

高次脳機能障害の症状として、昔のことが思い出せない、逆向健忘

逆向健忘 : 昔のことが思い出せない

昔のことが思い出せない、逆向健忘も高次脳機能障害の典型的な症状の1つです。

記憶とは、過去の情報の蓄積です。 経験したり見聞きしたりしたことを覚え(記銘)、重要なことは貯めておき(保持)、必要な時に思い出す(想起)という、脳内における一連の活動の総称という事ができます。 この記憶とは、図書館の本棚のように整理されて並べられているわけではありません。 様々な事象や事柄がばらばらにあり、それらが必要に応じて脳内細胞によって繋ぎ合わされることによって、記憶という形になるのです。 この脳内細胞によって繋がれた情報のネットワークが働かなくなることを、記憶障害といいます。 また、記憶には日々の経験に基づいたエピソード記憶、知識として蓄積された意味記憶、いわゆる体が覚えている状態である技能的な手続き記憶などがありますが、一般的に記憶障害とはエピソード記憶の障害を指します。 つまり、人の顔や名前、昨日どこで何をしていたかなどが思い出せない、物忘れの激しい状態になります。 そして、記憶障害の中で、発症以前の出来事を思い出せなくなることを“逆向健忘”といいます。この逆向健忘も、高次脳機能障害の典型的な症状の1つです。 発症の数分~数年前と、思い出せなくなる期間の長さは個人差がありますが、受傷、発症の直前の記憶が最も障害を受ける可能性が高くなります。 また、すべての記憶を失う場合もあれば、部分的な記憶のみが失われることもあります。 特に、自分自身のことについてすべてを思い出せない状態を、“全生活史健忘”と呼びます。 高次脳機能障害により上記の症状がみられる場合には、弁護士にご相談されることをお勧めします。
こんな症状はありませんか?
  • 自分の名前や家族の名前が思い出せない
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