交通事故に遭うと弁護士に依頼することで交渉や手続きを一任することができます。しかし、なかなか弁護士に依頼するケースは少なく、弁護士に依頼するのは大袈裟だとか、弁護士選びを失敗することを考えたり、そもそもどんな弁護士を選べばよいのだろう等お悩みの方もおられると思います。そこで、実際に依頼をいただく立場である弁護士として、弁護士を選ぶ際におさえておきたいポイントについて書いてみます。
交通事故には、車など物への損害のみが発生している物損事故と、人が怪我をしていたりする人身事故の二種類があります。このうち、人身事故は弁護士に依頼するべき事故となります。交通事故により怪我をし、入院や通院をしたりすると慰謝料が受け取れるためです。本人が軽傷と思っているような人身事故でも、弁護士が介入することで数十万、百万円以上の慰謝料が受け取れる可能性があります。交通事故でお怪我をされた場合は、まず弁護士に相談してみましょう。
交通事故で怪我をして、十分な期間治療を行ったにもかかわらず、心身に残ってしまった症状を後遺障害(後遺症)と呼びます。後遺障害が残ったことが認められた場合、弁護士が介入することによる増額幅が数百万円以上になることもあります。
これは、通常の損害賠償金に加えて後遺障害慰謝料、逸失利益などの費目も加わるためです。
ただし後遺障害が残っても等級認定の申請が通らなければそれらは受け取れず、何も知らずに申請するだけでは形式面で却下されてしまうこともあります。そのような事態を避け、慰謝料を確実に増額するためにも、後遺障害が残った事案については弁護士に依頼するのが妥当です。
以下のような交通事故では弁護士に依頼する重要性が高いと言えます。
どんな事故を弁護士に依頼するべきか
人身に損害が出ている交通事故

後遺障害が残った交通事故

その他弁護士の必要度が高い交通事故

- 被害者が死亡してしまった
- 加害者と主張が対立している