家族が高次脳機能障害と診断されたら

このページをご覧いただいているということは、家族が高次脳機能障害と診断され、これから先どうすればいいのか・何ができるのかなど、とても大きな不安が発生していることと思います。
高次脳機能障害と診断されてしまったら、まわりの家族=私達にはどんなことができるのでしょうか?
以下にまとめてみます。
まず、交通事故や高次脳機能障害に限らず、薬や外科手術以外の私達にできる効果的な治療法には「リハビリ」があります。
①コミュニケーション
リハビリをする上で、まず第一に覚えていてほしいことは、「積極的にコミュニケーションをとること」です。
会話をすることは、脳を動かすトレーニングです。普段の何気ない会話の中から、本人に合ったリハビリ方法が見つかる可能性もあります。
②日記をつける
次に、「本人が日記をつける時間」を作ってみましょう。
「日記を書く」とは、今日一日の中で起きた出来事を振り返り、それを文章としてまとめる作業です。これはもちろん、脳の訓練になります。また、日記として記憶を残しておけば、忘れてしまった場合に、思い出すための訓練材料として活用することもできます。
③チェック表をつくる
また、一緒にできる取り組みとして、「チェック表をつけること」も効果的です。
これは、本人がいつ、何をしたのか確認ができるという点と、家族としても「ああ、これはやっているな」と相互に確認できるようになります。余計な心配やトラブルがなくなるので、おすすめです。
脳の中には、身体を動かすことで活性化する箇所があります。
ウォーキングや軽い運動など、本人が動いてみることで自然と脳が活性化し、考えることができるようになります。単純な作業でも、続けることが大事です。
④積極的に行う
さらに、「本人が興味を持ったことは積極的に行いましょう」。
嫌なことを続けるのは、誰でも辛いですよね。本人へのリハビリも同じです。好きなことを続ける方がより良い効果を与えてくれます。本人に目的意識が生まれるよう、好みを見つけて継続してみましょう。
最後に
リハビリの中で一番大切なことは、「本人が楽しく興味を持てること」だと覚えていてください。
リハビリによっては、症状に大きな回復がみられたり、改善できる可能性もあります。もちろん、人によって程度に違いはありますので、継続することが大切です。今すぐにはできなくても、あきらめないでください。何年もかけて、少しずつ改善されるケースもあります。
また、症状によっては、よりよいリハビリ方法もありますので、医師と相談しながら実施してみてください。
家族として、一緒にあたたかいサポートを心がけていきましょう。