交通事故による脳損傷の部位と症状 - 福岡の交通事故弁護士

交通事故による脳損傷の部位と症状

交通事故による脳損傷の部位と症状

脳は部位ごとに身体の種々の機能を果たしており、交通事故でどの部位を損傷するかによって高次脳機能障害の症状は異なるものとなります。

後頭葉の損傷

後頭葉は後頭部に位置し、視覚の中枢があります。ここを損傷すると、視覚失認相貌失認といった症状があらわれ、視野にも障害が出ます。 後頭葉障害
症 状 視覚失認とは、目で見えていてもそれが何であるかを認識できない状態です。例えばリンゴを見ても、それが何かは分からないのですが、触ることでそれがリンゴであることを認識できるのです。 さらに相貌失認では人の表情の違いが識別できませんまた、家族や友人など親しい人でも顔を見ただけでは誰か分からず、声を聞いて始めてその人が誰であるかを認識できたりします。

頭頂葉右側の損傷

頭頂葉は、触覚、大きさ・形・色の区別、空間認知、視覚認知などを司る器官です。特に頭頂葉の右側に損傷を受けると、自身の左側が認識できない、半側空間無視という症状があらわれます。まれに、左側に損傷を受け右側が認識できなくなる、右半側空間無視があらわれる場合がありますが、多くは一過性で改善します。 頭頂葉右側障害

頭頂葉の損傷

頭頂葉は、触覚、大きさ・形・色の区別、空間認知、視覚認知などを司る器官です。感覚の中枢である頭頂葉が損傷を受けると、聴覚、視覚、触覚それぞれから入った情報の統合や意味づけが不可能になります。 結果的に、これまでできていた行動ができなくなる、失行症という症状が現れます。 頭頂葉障害
症 状 失行症とは、これまでできていた行動ができなくなる障害です。 それぞれ、服を着ることができない着衣失行、見えた形から空間を把握できない構成失行、習慣的動作が意図的にできない観念運動失行、順序だった動作を複合して行えない観念失行に分けられます。 具体的な例を挙げれば、構成失行は、積み木で簡単なものを作ったり、簡単な図形を模写できなくなったりします。 観念運動失行は、意識せず手を振ることはできても、さよならと手を振って下さいと言われるとできなくなります。 観念失行は、お茶を急須に入れる、湯飲みに注ぐ、飲むというそれぞれの行動は単独でできても、お茶を入れて飲んで下さいと言われると、一連の行動ができなくなります。
 

側頭葉左右内側の損傷

側頭葉は頭の側面、耳の辺りに位置し、聴覚や記憶、言語の理解に関わっています。特に側頭葉の内側には記憶を司る海馬があり、ここに損傷を受けることによって記憶障害があらわれます。 側頭葉左右内側障害
 

右側頭葉の損傷

側頭葉は頭の側面、耳の辺りに位置し、聴覚や記憶、言語の理解に関わっています。特に右側の側頭葉を損傷すると地誌的失見当識という症状があらわれます。 側頭葉右側障害
 

左側頭葉の損傷

側頭葉は頭の側面、耳の辺りに位置し、聴覚や記憶、言語の理解に関わっています。特に左側の側頭葉を損傷すると流暢性失語などの症状があらわれます。 側頭葉左側障害
症 状
 

前頭葉左側の損傷

脳の司令塔的役割を果たす前頭葉ですが、特に左前頭葉のブローカ野と呼ばれる部分には言語中枢があり、ここに損傷を受けると非流暢性失語という障害があらわれます。 前頭葉左側障害
症 状

前頭葉の損傷

前頭葉は大脳の約1/3を占め、脳が知覚したあらゆる情報を処理し、行動や運動を表出する働きがあります。いわば、脳の司令塔の役割を果たしています。前頭葉が損傷すると、人格や情緒、行動に関する障害が生じ、発動性の低下脱抑制注意障害遂行機能障害などの症状があらわれます。 前頭葉障害