高次脳機能障害の治療 - 福岡の交通事故弁護士

高次脳機能障害の治療

高次脳機能障害の治療

高次脳機能障害は治るのか?

高次脳機能障害は、脳損傷による後遺症であり、脳損傷とは脳の神経細胞が失われることを意味します。脳の神経細胞は失われると元には戻らないと言われており、ケガの傷のように再生して元通りになるということはありません。 しかし、脳は失われた神経細胞が持っていた機能を残った細胞がカバーするようになっており、発症してから徐々に回復していきます その期間は、初めの1年で大幅に回復し、2年目で回復が鈍り始め、3年目で頭打ちになると言われています。

リハビリの効果

高次脳機能障害は、初めの1年で大幅に回復し、2年目で回復が鈍り始め、3年目で頭打ちになると言われています。 病院等での医学的認知訓練が有効な期間は発症後1年程度ですが、その間に集中的に訓練を行えば早く回復するわけではありません。1ヵ月なら1ヵ月分、半年なら半年分回復するのであって、1ヵ月に2ヵ月分訓練をしたからといって、2ヵ月分回復するわけではありません。 むしろ、負荷をかけすぎると逆効果になる恐れもあります。脳にとっては、これまで100の力で行っていた作業を50や70の力で行うことになるわけですから、疲れやすくなっています。そこにさらに負荷をかけると、元々持っていた回復力を削ぐことにもなりかねないのです。 また、医学的認知訓練が終了した後は、これ以上の回復が期待できないというわけではありません。 認知機能の低下そのものを回復させることは難しいですが、現状の能力で可能なやり方を身につけることによって、より社会復帰への道が開けていくのです。 実際に、発症から5年、10年を経た後、知能や記憶検査の数値は改善していないのに、日常生活におけるコミュニケーション能力は大幅に改善している例も多々あります。 そのためには地域や家庭での日常生活や、社会との関わりが重要となってくるでしょう。

症状固定時期

一般的な場合

高次脳機能障害の症状固定時期は、個人差によりますが一般的には3年~5年程度と考えられています。

未成年の場合

未成年の場合、高次脳機能障害の症状の判断が困難な場合があります。本人の成長とともに生活上の困難などの障害が顕在化することもあるからです。 したがって、早期の症状固定は避け、慎重な判断を下す必要があると言えます。

高齢者の場合

高齢者の場合には、加齢による症状悪化という事情があり、症状固定時期をあまりにも延ばすと、障害の原因が交通事故によるものか加齢によるものかの判断が難しくなることがあります。 そのため、交通事故から1年程度で症状固定に至ることもあります。
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