高次脳機能障害の被害で後遺障害認定のための要件
交通事故に遭い、高次脳機能障害の被害で後遺障害と認定されるためには、下記のような要件が必要となります。- 脳挫傷、びまん性軸索損傷、びまん性脳損傷、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、脳室出血、骨折後の脂肪塞栓による呼吸障害、低酸素脳症、いずれかの傷病名が確定診断されていること。
- 上記の傷病名について、XP(レントゲン)、CT、MRIによる画像所見が得られていること。
- 頭部外傷後の意識障害、もしくは健忘症や軽度意識障害が存在すること。具体的には、当初の意識障害(半昏睡~昏睡で開眼、応答しない状態、JCSが3~2桁、GCSが12点以下)が少なくとも6時間以上、もしくは健忘あるいは軽度意識障害(JCSが1桁、GCSが13~14点)が少なくとも1週間以上続いていることが確認できること。
MRIの重要性

高次脳機能障害の認定において、頭部の画像上での脳外傷及び3か月以内における脳室拡大、脳萎縮が要件とされていることから、高次脳機能障害の認定には、MRIによる立証が重要となってきます。
脳室の拡大の有無の判断には、特に脳損傷の初期にMRI撮影がされていることが重要といえますので、脳損傷が疑われる場合には、適切な時期にMRIの撮影を行うことをお勧め致します。
高次脳機能障害の検査

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ウェクスラー知能検査
世界で最も広く知られている知能検査で、この検査結果がいわゆるIQと呼ばれるものです。言語性と動作性に分けて測定し、全般的な知能低下を評価します。 成人用と幼児~児童用の検査があります。 -
長谷川式簡易知能評価スケール
認知症の診断にも使われる検査で、年齢や日時など簡単な質問に答えてもらうことで検査を行います。30点満点で20点以下の場合に知能の低下があると判断されます。 -
三宅式記銘力検査
2つの単語の組み合わせを聞かせ、それを覚えているかで記憶力を測定します。タバコとマッチのような関連性のある有関連対語と、全く無関係な単語の組み合わせの無関連対語を、それぞれ10組用いて検査します。