
歩行者が付近に横断歩道があるにも関わらず、横断歩道外を歩行中に、自動車と接触した場合の交通事故の類型です。
歩行者は、付近に横断歩道がある場合は、横断歩道上を歩行しなければいけません。
したがって、横断歩道上を通行中に自動車と接触した場合よりも、全体的に歩行者の過失の基本割合が大きく設定されています。
ここでは、横断歩道の直近ではなく、やや離れた場所での交通事故を想定しています。
横断歩道直近の事故である「横断歩道通過後の直進車との交通事故」、「横断歩道通過後の右左折車との交通事故」、「横断歩道手前での直進車との交通事故」以外は全てこの類型に当てはまることになります。
歩行者 | 自動車 | ||
---|---|---|---|
基本割合 | 30 | 70 | |
修正要素 | 夜間 | +5 | |
幹線道路 | +10 | ||
横断禁止の規制あり | +10 | ||
直前直後横断/佇立・後退 | +10 | ||
住宅街・商店街等 | +5 | ||
児童・高齢者(注1) | +10 | ||
幼児・身体障害者(注1) | +20 | ||
集団横断 | +10 | ||
自動車の著しい過失 | +10 | ||
自動車の重過失 | +20 | ||
歩車道の区別なし | +5 |
注1…幼児は6歳未満、児童は6歳以上13歳未満、高齢者はおおむね65歳以上を指します。
交通事故の過失割合は、弁護士が実況見分等の刑事記録による立証を行うことにより、有利になる可能性があります。