交通事故による高次脳機能障害により、『半側空間無視』の症状が現れることがあります。
交通事故による高次脳機能障害で脳に損傷を負った場合に、損傷した脳の部位と反対側の空間が認識できなくなることがあります。 いわゆる『半側空間無視』と呼ばれるもので、右側の大脳損傷を受けることで、このような左側の認識ができなくなるケースが典型的です。 まれに、左側に損傷を受け右側が認識できなくなるという右半側空間無視があらわれる場合もありますが、右半側空間無視の多くは一過性で改善します。
右頭頂葉の頭頂-後頭-側頭葉接合部である下頭頂小葉への損傷が主な要因と考えられていますが、前頭葉の背外側部、後頭葉の内側面と海馬傍回、視床枕、内包後脚への損傷によっても引き起こされるとも考えられています。

こんな症状ありませんか?
- 左側に置いてあるオカズを残す
- 左側に置いたものを見つけられない
- 左側を向こうとしない
- 道を歩いていても左折ができない