自動車と歩行者の事故においては、事故発生の環境によって両者が問われる責任の比重が違いますが、それらは修正要素にて勘定されます。
例えば、歩行者が道路を横断中に自動車に接触した事故において、住宅街や商店街等で発生した事故の場合、自動車は他の場所よりも歩行者の行動に注意して運転しなければならず、自動車側の過失が加算されます。
一方、幹線道路で発生した事故の場合、歩行者は通常の道路よりも自動車の静動に注意して横断しなければならず、また、車も歩行者との接触を回避するゆとりがないため、歩行者側の過失が加算されます。しかし、歩行者が横断歩道上を通行していた場合は、それ以外の場所を通行していた場合と比べて過失の加算は低めに算定されます。